(C) CASSINA IXC. Ltd.
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“Fragments of Life”と名付けた今回の特別展示は、彼がこれまでに協業してきたイタリアブランド、Cassina(カッシーナ)、DANESE MILANO(ダネーゼ・ミラノ、以下ダネーゼ)、Alias(アリアス)、FLOS(フロス)の作品を集めたものです。メインスペースの壁面を構成するのは、新作を含むカッシーナのミラーコレクション<DEADLINE(デッドライン)>。単なる鏡ではないポエティックなミラーコレクションは2016年の発表時には大きな注目を集め、今年4月のミラノ・デザイン・ウィークでは、イタリアのカッシーナ・ショールームでも新作のミラーを複数組み合わせた展示が印象的でした。今回のインスタレーションでも、永遠に終わりのないパズルの一部であるような、あるいはその中心を空にして鏡を見る我々の自己陶酔気質に疑問を投げかけるような、鏡の中の投影と戯れるロン・ギラッドの表現の世界をお楽しみください。また、2017年よりロン・ギラッドがクリエイティブ・ディレクターを務めるダネーゼのオブジェコレクションもご覧いただけます。2017年、2018年に発表した新作を中心に、機能、構造、知覚といった問題を見る者に問いかけながら、アイディアの進化や日用品に対するロン・ギラッドのユニークな思考を詳細に表現します。
会期:青山本店 2018.7.5(木)~24(火)
機能的にインテリアを装飾する、様々な形状のアート作品のようなミラーコレクション。2つのミラーから成り、2つの平面、2つの遠近感において、ジオメトリックな形状を映し出しています。この複雑な視覚的効果は見る角度によって異なる表情を見せ、変化するアートとしても楽しむことができます。既存の12種類のコレクションと複数枚組み合わせることで、より一層個性的に壁面を彩ります。
トップ、側面、扉のそれぞれのパネルが浮いているかのように見え、オーソドックスな箱型のキャビネットとは異なる不思議な魅力を備えています。
DANESEは、1957 年にブルーノ・ダネーゼとその妻ジャクリーン・ヴォドツによって イタリア・ミラノに設立しました。DANESEの商品は、素材と美の探求と、それを精巧に形にする職人の技術、ダネーゼ夫妻による“ 長く使い続けられる良品を”という消費者としての対話が生み出したものです。1991 年、ダネーゼ夫妻によるショップは一旦閉鎖されましたが、10年後アートディレクターにカルロッタ・デ・ベビラックァが就き、2001 年のミラノ・サローネで再び新作を発表しました。エンツォ・マーリなど世代を超えたデザイナーが名を連ね、ダネーゼ夫妻のフィロソフィーを受け継ぎつつ、新しい時代の風を吹き込むことで再び復活を遂げたのです。かつての制作プロセスと同様、デザイナーの探求・ユーザーのニーズ・オーナーのプロデュースにより生み出されたアイテムは、他の追随を許さないクオリティーを持ち続けています。そして2017年、ロン・ギラッドがクリエイティブ・ディレクターに就任し、新たなアイテムの発表とともに再びDANESEを進化させています。