
MASAFUMI MORI(Cassina ixc. Visual Merchandiser)
TOMOKO MORI(Interior Designer)
リノベーションだからできる理想の空間
共に大学で建築を学んだ守夫妻。結婚3年目になる2014年に、念願だった「自分たちの家」を手に入れました。新築ではなく中古のマンションをリノベーションした理由は「経年でしか得られない雰囲気を残しつつ、古いものと新しいものをミックスした心地よい空間を作りたかったから」(真史さん)。
マンション探しの条件は、広いテラス、日当たり、風通しの3点。最初に出会った物件に「これだ!」と一目惚れをしてしまったそうです。その決め手となったのが、60㎡もある広々としたルーフバルコニー。「家のどこにいてもテラスを感じたい。そんな思いを軸に設計を進めました」(智子さん)。
2人で海外のインテリア雑誌を見ながらイメージを共有し、絞り込んでいったリノベーションのテーマは、「自然の中にいるような開放感があり、光と風を感じる家」。「人が集い、家族のコミュニケーションがとりやすい家」。守夫妻の“大切にしていること”が伝わってくるコンセプトです。
元のオーナーは2世帯をぶち抜きで使っていましたが、左図面のように部屋が細かく分かれていました。「バルコニーにテラスを作って、そのテラスを最大限に活かしたい」と考えた設計担当の智子さんは、テラスに面してキッチン、ダイニング、リビングをワンフロアーの空間にデザインし、リビングとテラスの一体化を実現。間口の広いLDKはテラスへ向けて開かれているため、実際の22畳よりも広く感じます。まさに、開放感。「テラスに向かって天井を高くしたり、開放式の扉を設えたり、ユーティリティを奥(マンションの廊下側)に落とす工夫をしました。光のグラデーションが生活のグラデーションと重なり、理にかなったと思っています」。智子さんが設計をするにあたり、もう1つ重視したのが将来のこと。子どもが生まれて家族が増えていくことをイメージして、玄関を入ってすぐのところに部屋を設置。「もし子どもが2人生まれて思春期になったとき、個室がほしいと言い出しても対応できるよう、この部屋はカーテンなどで仕切れるように考えてあるんですよ」。
元の状態



守家のこだわり
インテリア




- ダインングテーブル Cassina
1600×1200 (Chrome Leg×Oak BLK Top)
- ソファ Cassina
243 VOLAGE 2人掛け("MAKI" Grey Fabric)
- チェア Cassina
413 CAB (Mat Brown)
- ソファ Cassina
403 TILBURY 2人掛け
("ETRETAT" BLK×WH-stripe Fabric)
- チェア Alias
HIGH FRAME (WH Leg×WH Mesh)
- ソファ Cassina
637 UTRECHT 1人掛け("ROCK" BLK-BR Fabric)
- チェア Alias
HIGH FRAME (BLK Leg×BLK Mesh)
- ローテーブル Philippe Hurel
GUARDI
- ベッド Cassina
L31 SITE(ダブル)(Blue Grey Fabric)
- ラグ Kasthall (リビング)
GRY 1400×2000 (Grey)
- ミラー ixc.
CAADRE 400
W1050 × D130 × H1950

自分たちのイメージをリノベーションで具現化させた新居での暮らしは、始まったばかり。「対面式のキッチンにしたことで、料理をするのがさらに楽しくなりました。バルコニーでハーブを育て、エディブルガーデンを作りたいと思っています」(智子さん)。「これからはファミリー同士の付き合いが多くなると思うので、ワイワイとみんなが集まれる家にしたいですね。テラスのテーブルやイスの設えは、少しずつ整えていく予定です」(真史さん)。
お気に入りのソファでくつろぎながら、近い将来の暮らしをあれこれとデザインする至福のひととき。リノベーションをきっかけにして、2人の夢はさらに豊かに広がっていきます。
カッシーナ・イクスシーでも、お客様の夢を形にするお手伝いをさせていただいています。思い描いている暮らし方やお好みに合わせた内装デザインのプランニング、インテリアコーディネートのご相談を承りますので、いつでもお気軽にお声がけください。
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