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SUPER
LEGGERA
GIO PONTI

THIS IS A HIGH QUALITY
NORMAL CHAIR

ジオ・ポンティによってデザインされたアームレスチェア。1952年から開発が始まり、1957年に完成するまで非常に長い歳月がかかりました。極限まで削ぎ落とされた幅18mmの三角形フレームと、重さ1700グラムという軽量の椅子は、堅固さと軽さを完璧なバランスで仕上げています。座の籐は手編みで、ひとつひとつ丁寧に作られ、発売から半世紀以上にわたって人気のロングセラーとなりました。※ニューヨーク近代美術館所蔵作品

Throwing Superleggera chair,
1957©Archivio storico Cassina

DESIGN STORY

ジオ・ポンティとカッシーナ社との関係は家具業界においてエポックメーキングでした。デザイナーと職人が議論を重ね何度もテストを繰り返し、オリジナルのデザインが持つ味わいを損なうことなく製品を生み出す共同作業が行われることで、完成度の高い製品が生産することが可能となりました。50年代699(スーパーレジェーラ)の登場によってカッシーナ社の名声は揺るぎ無いものになります。

◀ 写真:堅固さと軽さを証明するため、椅子を高所から落下させている様子。

軽量な椅子を作るという目的のため、極限まで削ぎ落とされたフレームはアッシュ材の固有の軽さと柔軟性を活かしており、座り部分の周囲はより緻密で強固なブナ材を使用しています。木製部品は機械で作成された後、手仕上げされ、座り部分も職人による手編みで生産されています。こうして、職人技術と産業革新が結集し、イタリア北部のリグーリア州チャヴァリの椅子製造の伝統に基づいた “prime object”と呼べるものが生まれました。

ジオ・ポンティは、スーパーレジェーラをミラノのピレリタワーと、ターラントのコンカテドラーレ教会と並ぶ、彼がデザインした3つの傑作の中の1つと認めています。

GIO PONTI
イタリアの建築家、デザイナー

1891年イタリア、ミラノに生まれる。1923年ミラノ工科大学卒業後、1930年まで陶磁器メーカー・リチャード・ジノリ社でアートディレクターを務めます。その後、自身の建築事務所を設立し公共施設の設計などを手掛けます。1928年建築・デザイン誌「ドムス」を創刊し、初代編集長に就任し、国内外のデザイン界に多大な影響を与えます。多岐に渡る重要なデザインシーンに携わり、戦後のイタリアデザイン界を牽引した偉業から「イタリア建築・デザインの父」と称されるデザイナー。

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