WEB MAGAZINE2024.6
上質なリゾートライフを演出する
空間デザイン
ホテル シギラミラージュ ビーチフロント
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『ホテル シギラミラージュ ビーチフロント』は、ユニマットグループの一員として宮古島に誇る高級コンドミニアム型ホテルの一つとして誕生しました。シギラビーチの美しい景色を目の前に、滞在するだけでなく、暮らすような心地よさを提供する“ゲストハウス”を目指し、カッシーナ・イクスシーはエントランスからレセプションラウンジ、全客室の家具、カーテン、アート、家電、雑貨まで、インテリアデザイン全般を監修しています。
クライアントとの綿密な打ち合わせを経て、ホテル全体に宮古島の美しい海を感じられるコンセプトを取り入れました。”宮古ブルー”と呼ばれる碧の海、ビーチを取り囲むコーラルリーフ、そして白砂の模様が、上質なリゾートライフを演出するためのホテル&レジデンスの理想的な解となるよう、家具やアートを厳選しました。
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館内全体のデザインは、宮古島からのインスピレーションに満ち溢れています。
レセプションラウンジは、明るく爽やかでアクティブな昼間の海の雰囲気が漂い、訪れる人々を心地よく迎えます。
中央には、海に浮かぶクラゲを連想させる20灯のガラスシャンデリアが煌めき、波模様のブルーラグと遊び心あふれるデザインのトランポリンラウンジチェアがリズミカルに配置されレセプションエリアに彩りを添えています。
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一方、オーナーズラウンジは、夜の宮古島の神秘的な雰囲気を醸し出しています。BARでお酒を楽しんだり、大きなソファでくつろぎながら読書や海を眺めるための落ち着いた空間が演出されています。
角度のついたシートで開放的に大きく組まれた SENGUソファとBACK WINGラウンジチェアのエリアでは快適な時間を過ごすことができます。
窓際にはリゾートホテルの為にデザインされた DORON HOTELチェアが並び、美しい革、チークやウォールナットの木材、大理石の塊など素材の表情が際立ちます。
BARカウンターに並ぶ革張りのCAB カウンターチェアは使い込むほどになじみ、ホテルの時間とともに味わいを深めていきます。
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フロアは「デラックス(2〜4階)」「プレミア(5〜10階)」「グランドプレミア(1・11階)」の3タイプあり、43m2以上の室内面積を持つ1ベッドルームタイプから、150m2以上の室内面積を誇る2ベッドルームタイプスイートや、プライベートプール付きのスイートまで、多彩な客室が用意されています。
タイプごとのカラースキームにも違いが見られます。宮古島、海という建物全体の統一感を保ちながら、木の色味やブルーのトーンを少しずつ変え、フロアが上がっていくにつれてより落ち着いた上品な空間になるよう構成しています。
自然の木の温かみと、透明感ある浅瀬の海辺を表現したブルーと真鍮の素材でアクセントを加え、明るく軽やかな雰囲気を演出します。トープ色の木が空間全体を包み、リビングダイニングは深いブルーとシルバーで水面の輝きを表現し、華やかな雰囲気にしました。
- 海を望めるよう窓際にレイアウトされたソファは、BIRDソファを一部変更した特注品です。緩やかにカーブを描くソファは、優雅な雰囲気を保ちながらも、耐久性のあるファブリックを使用することでメンテナンスにも配慮しています。一部の客室にあるシャルロット・ペリアンによるTOKYOシェーズロングに身をゆだねながら目の前に広がる広大な海を満喫できます。
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グランドプレミア(1・11階)は、全100室の内わずか4室しかなく、プライベートプールが付いています。最上階の部屋は、300m2を超えるプレミアムルームに相応しい広々とした客室となっています。
寝室の壁にはブルーのグラデーションをかけた左官仕上げが施され、無垢材のチェアや革張りのベッドなど、贅沢な素材がふんだんに使われています。
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リビングは光沢のあるシルバーをベースに、宮古ブルーの濃淡やサンドベージュといった上品な色味でコーディネートされています。大きなソファが配置され、大人数でもゆったりとくつろげる広いリビングスペースが提供されています。
寝室はウォームグレー、白、ブルーのグラデーションを取り入れ、内装全体を調和させています。また、深みを帯びた木色で重厚感を演出し、波の動きをイメージしたヘッドボードやベンチは、革で張り込まれており、ハイグレードな客室に相応しい意匠となっています。
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一般的に、ホテルでは同じ仕様でお部屋が広くなってグレードが上がっていきますが、本物件ではお部屋のグレードに合わせてカラースキームやデザインを少しずつ変えてお客様への特別感を提供しています。
寝室のベッドヘッドボードやベンチのデザインに変化をつけています。例えば、石垣の意匠を取り込んだランダムなスリッドのヘッドボードや、 ふくらみのある曲線が続くストライプデザインのヘッドボードは触れると柔らかさ感じさせます。またリゾート感の演出だけでなく海風による塩害を防ぐため出来る限り金属を使用しない素材選びを行いました。
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建物全体に散りばめられたアートも、空間としての完成度を高める重要なファクターです。
エントランスでは繰り返す波からデザインしたウォールアートでゲストを迎え、海の中へ誘います。館内を進むとクラゲの大群のようなガラスの塊の照明や、サンゴをイメージしたレリーフアート、海ぶどうのようなオブジェなどが空間にアクセントを加えます。
オーナーズラウンジで海中を泳ぐ鮮やかな魚たちはエレベーターホールを昇って館内にひろがり、11階のゲストルームまでこっそり回遊しています。
ゲストルームのリビングにはダイバーの呼吸の泡からデザインしたレリーフ、ベッドルームでは職人により1 点ずつ漉かれた和紙で制作した波のアートパネルや陶器の作品を飾っています。
素材もテーマと建築空間に合うようデザインとともに検討しました。海の透明感や美しさ、宮古島の温かさとホテルの華やかさを表現できるようガラスや塗装のテクスチャー、色味にこだわっています。
また塩害による腐食を避けるために、サビに強い素材も積極的に取り入れ、制作過程でコーティングをして長く美しくお楽しみいただけるよう工夫しています。
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