2019.09.27展覧会「INTO LIVING -家住利男・ガラスの仕事-」
家住利男は、積層の板ガラスを素材にしてダイレクトカービングという技法と理論に基づいて作品を制作し、この世界で一人者という評価を国内外で獲得してきました。それは単なるガラスの塊の加工では得られない、積層だけが生み出す美しさは-織りなす光の解析とも言うべく-時に節理を以て、時に自在な輝きを放ち、対峙する者をとらえて離しません。それは見ると同時に触る、探るといった身体の疼きさえ誘い出すものです。カッシーナ・イクスシーは家具、工芸、アートなど、多くの空間に彩る商品を扱ってまいりました。家住作品はしばしば湛えられた水に例えられ、または落下してくる流水にも見えて、INTOLIVING-正しく私たちの暮らしの中でその作品は新たな生命を得て、静かに息づき始めるのです。また制作過程の作品、試作品も展示し、エレガントな光を放つまでの行程をご覧いただきます。それは次第に作品がドレスアップされていくことに他ならず、それは本展に掲げた、ALTA MODA 〈DRESS-UP! 〉のテーマに適うものでもあります。
INTO LIVING -家住利男・ガラスの仕事-
会期:2019年10月3日(木)~11月5日(火)
開催店舗:青山本店2階 アートギャラリー DELL’ARTE(デラルテ)