カッシーナにとって木材の加工は常に最高級家具を生産することを意味するものです。「ル・コルビュジエ」の木工家具の復刻に際しては手作業への精緻なこだわりと高い品質の追究、生産システムの徹底した管理が行なわれました。原材料として用いられたのは樫やクリの心材など、最高級の木材のみ。カッシーナはこれら厳選された木材の原産地を明らかにし、徹底管理された自社工場内で乾燥をさせています。
伝統と革新に基づくカッシーナの家具作りの根底に流れているのは職人技に対する徹底したこだわりであります。その証が原材料の選択、製品の仕上げ、そして専門家が定期的に行なう検査の数々。
レザーの品質は何よりもまず原材料の選択により保証されています。カッシーナは最高級のレザーのみを使用しており、材料本来の感覚的な特性や自然な風合いをより一層際立たせる仕上がりとなっております。明らかなキズが認められるレザーは撥ねられ、倉庫に運び込まれたものは裁断職人によりさらに仔細な検品がなされます。カッシーナの用いる原材料は最初の段階から均質であることが条件であるため、強力な研磨工程にかけられることはありません。そのため、カッシーナのレザーはきわめて柔らかく、ベルベットのように滑らかでありながら耐久性に優れています。カッシーナがエクスクルーシブレザーに対して行なう検査は機械的な耐久性、色彩の堅牢性、反応を調べることを目的としており、この徹底した検査を経て耐久性、滑らかさ、美しさと柔らかな風合いを兼ね備えた傑出した製品が生まれるのです。カッシーナはル・コルビュジエ、ピエール・ジャンヌレ、シャルロット・ぺリアンコレクションのために新しい高級レザー、LCXを開発。LCXは天然のシボを残すことにより自然な風合いを保ち、格段に柔らかな手触りを実現しています。
ル・コルビュジエ、ピエール・ジャンヌレ、シャルロット・ぺリアンコレクションのクッションは、安定性、耐加重に優れ、密度の違う詰め物により変形することが少ない仕上りでありながら座部は柔らかく、多くの品質基準をクリアしています。
様々な発泡ウレタンパネルを組み合わせ、それらを適切に配置することにより四角いフォルムを生み出し、優れたすわり心地への配慮が細部になされています。現在ではウレタンとフェザーの混合へと改良されたバージョンもあり、美的にも機能的にも当初のデザインが目指したものを実現しています。
このようにあらゆる要素があいまって、カッシーナ製のクッションの寿命の長さは保証され、オリジナルのライセンス製品(真正品)が他に真似のできない高い品質の一端を作り上げています。
ソフトでエレガントなそのラインはコピー品にありがちな真四角な構造とは一線を画しているのです。